データロガーメーカー・製品一覧！概要や用途、種類などについても解説

データロガーの特徴

データロガーは、温度や湿度、電圧、電流など、あらゆるセンサーからの情報を正確に収集し、長期間にわたって保存できるのが大きな特徴です。「一度設定すれば、あとは黙々と仕事をこなしてくれる縁の下の力持ち」とも言われるデータロガーですが、最近では高機能化と小型化が急速に進んでいます。それでは、データロガーの主な特徴を詳しく見ていきましょう。

高精度な計測能力

データロガーの命とも言えるのが計測精度です。最新モデルでは温度計測で±0.1℃以内、湿度で±2%RH以内という高精度を実現しています。サンプリング周期も用途に応じて1秒から数時間まで細かく設定できるものが主流です。また、24ビットADコンバーターを搭載した高性能モデルでは、微小な電圧変化（1μV単位）も捉えられるため、精密な科学実験や製造ラインの品質管理にも活用されています。業界では高分解能と低ノイズ特性を両立させる回路設計が標準になってきていますね。

堅牢な耐環境性能

過酷な環境でも安定して動作することもデータロガーの重要な特徴です。IP67等級の防塵・防水性能を持つモデルは、屋外や工場内の粉塵が多い環境でも問題なく使用できます。温度耐性も広く、産業用モデルでは-40℃から85℃という広い動作温度範囲をカバーしています。最近では、耐衝撃性能も向上し、1.5mの高さからの落下にも耐えられる設計が一般的になってきました。特に現場計測用途では、振動や衝撃に強いエポキシ樹脂によるコーティング技術や、特殊シリコンゴムによる緩衝構造が採用されています。

データロガーの使い方

データロガーは温度や湿度、電圧などの環境データを自動的に記録する便利な測定器です。「一度設定すれば後は勝手に記録してくれる」という特徴があり、長期間のデータ収集に最適です。使い方は基本的に、まず測定条件（記録間隔や測定範囲）を設定し、測定場所に設置して、後でデータを回収するという流れになります。パソコンやスマホと連携できる最新モデルも増えていて、リアルタイムでのデータ確認も可能になっています。

データロガーの種類

データロガーは、小型で持ち運びができるものから、固定設置型の大型のものまで様々なタイプがあり、用途に応じて選ぶことができます。測定したデータはグラフ化して分析できるため、製品の品質向上や異常の早期発見に役立ちます。

温湿度データロガー

最も一般的なタイプで、温度と湿度を記録します。食品工場や医薬品製造現場での保管環境監視に使われることが多いです。製造工程での温度管理が製品品質に直結する場合、24時間体制で監視することで、異常な温度変化をすぐに検知できます。小型のものは冷蔵庫内や輸送コンテナ内にも設置可能で、サプライチェーン全体の温度管理に活用されています。

温度データロガー

温度データロガーは、温度のみを記録する装置です。食品工場や医薬品製造現場での保管環境監視によく使用されています。製造工程での温度管理が製品品質に直結する場合、24時間体制で監視することで、異常な温度変化をすぐに検知できる利点があります。小型のモデルは冷蔵庫内や輸送コンテナ内にも設置可能で、サプライチェーン全体の温度管理に活用されています。

電圧・電流データロガー

電気機器の動作状況や消費電力を監視するために使用されます。製造設備の電力消費パターンを分析することで、省エネ対策や機器の異常検知に役立ちます。長期間の電圧変動を記録することで、不安定な電源が原因の製品不良を特定したり、設備のメンテナンス時期を予測したりすることができます。工場全体の電力使用状況を把握するのにも効果的です。

振動・衝撃データロガー

機械設備の振動や製品輸送時の衝撃を記録します。製造現場では、工作機械の振動を監視することで、部品の摩耗や故障の予兆を早期に発見できます。また、精密機器の輸送中に発生する衝撃を記録することで、輸送方法の改善や梱包設計の最適化に活用できます。振動パターンの変化から設備の異常を予測する予知保全にも利用されています。