温度ロガーメーカー・製品一覧！概要や用途、種類などについても解説

温度ロガーの特徴

温度ロガーは、環境の温度変化を継続的に記録する小型の測定機器です。製造業から医療、食品流通まで幅広い分野で活躍しているんですよ。

「温度管理のサイレントガーディアン」とも呼ばれるこの機器は、近年のIoT技術の発展により急速に進化しています。

幅広い対応温度

現代の温度ロガーは驚くほど精密な測定が可能になっています。最新モデルでは±0.1℃という高精度を実現しているものも珍しくありません。測定範囲も広く、一般的な製品で-40℃から85℃をカバーし、特殊なモデルでは-200℃から1300℃という極限環境にも対応しています。サンプリング間隔も1秒から24時間まで自由に設定できるので、用途に応じた細かな温度変化の把握が可能なんですよ。また、最新の半導体技術を採用したセンサーにより、従来品と比べて応答速度が30%以上向上している点も見逃せません。

コンパクトなサイズ

温度ロガーの多くは手のひらサイズかそれ以下のコンパクトボディを採用しています。最小モデルでは直径8mm、重さわずか5gという超小型製品も登場していますよ。サイズが小さくても耐久性は抜群で、IP67等級の防塵・防水性能を持つ製品が標準となっています。さらに、産業用モデルでは2mの高さからの落下にも耐える耐衝撃設計や、強い電磁波環境下でも安定動作するEMC対策が施されています。最近のトレンドとしては、食品業界向けに-80℃の超低温環境でも使用できる特殊素材の採用が進んでいます。

長時間記録と大容量メモリ

バッテリー技術の進化により、最新の温度ロガーは1回の充電や電池交換で驚異的な稼働時間を実現しています。標準的なモデルでリチウム電池使用時に2年以上、省電力設計の製品では5年以上の連続稼働が可能です。メモリ容量も飛躍的に向上し、一般的な製品で32,000ポイント以上、ハイエンドモデルでは100万ポイント以上のデータを記録できます。これは1分間隔の測定で約2年分のデータに相当するんですよ。また、不揮発性メモリの採用により、電池切れの際もデータが失われない安心設計が標準となっています。

小型温度ロガーとは

小型温度ロガーは、コンパクトなサイズながら、長時間にわたって温度変化を監視・記録できるのが特徴です。1cmにも満たない超小型サイズが最大の特徴です。機械内部や製品の隙間など、これまで測定が困難だった場所でも簡単に設置できます。さらに、軽量設計により食品や医薬品の輸送時に同梱しても邪魔になりません。両面テープで固定したり、ストラップで吊るしたり、胸ポケットに入れたりと設置方法も自由自在です。

また、USBタイプなら直接パソコンに差し込むだけでデータ確認ができます。NFC・Bluetooth対応機種ではスマートフォンをかざすだけでデータを読み取れるため、専門知識がなくても簡単に使いこなせます。電池駆動のため、電源のない場所でも長期間（最大数年）の連続測定が可能です。

ワイヤレス温度ロガー

ワイヤレス温度ロガーは、温度データを無線で記録・送信できる便利な計測機器です。従来の温度計と違って、ケーブル接続なしでリアルタイムに温度変化を監視できるんです。

「データを取りに行く手間が省ける」というのが最大のメリットで、遠隔地からでもスマホやパソコンで温度状況を確認できます。製造現場では品質管理の強い味方となり、温度管理が重要な工程の自動監視に活躍しています。